アネモネのPSO2での冒険の記録です。
マ○オが攻略できないライトユーザーなので、攻略に役立つような内容はないです。
まったり遊んでる記録を残してます。更新も記事の内容もマイペースです。
リリパ成分多め。りっりー♪
(所属シップ・4(メイン所属)&10 メインキャラ:アネモネ サブ:メア、アネモネ(デューマン) 他)
※ブログ内の私のイラストは転載禁止です。
さて、例のアーリィとメアとラッピーのアレの後編を書いたので…アップしてみますぞ。
今回は諸事情(※労力が足りない)でSSは無いのですが、代わりに最後におまけSSを付けときましたw
あの、例のなぞのアネモネそっくりのピンクドリル頭の子についてのメア君視点のSSです…おまけはギャクですが、アーリィの物語は結局わりと真面目なお話になりましたw
さぁ三人はちゃんと試練をクリアできるのか…!
興味ありましたら、追記からどうぞなのです…(*ノノ)
【凍土の試練@後編】
謎のラッピー、もといアネモネを加えた一行は、その後は順調に最深部へと向けて進む。
道中では相変わらずダーカーや、その影響で凶暴化した原生生物が襲い掛かってきたが、しかしラッピーに変装したアネモネが加わった事で、だいぶ戦闘は楽になっていた。
「きゅっきゅー! アーリィちゃんのお通りだきゅー! じゃまするなら容赦しないきゅっきゅー! きゅっきゅっきゅー!」
アネモネは銃モードのガンスラッシュで、待ち構えるように道を塞いできたマルモスを容赦なく撃ちまくる。最初こそ興奮して雪球を投げつけていたマルモスは、しかし銃弾を四方八方に撒き散らす謎の緑鳥の猛攻に圧されて、悲しげな泣き声を上げてそそくさと退散していった。
その様子を後ろで見ながら、アーリィは驚いたように目を丸くする。
「ラッピー、すごいね……なんか私、出番ない……」
「ですねぇ……」
ロッドを持ちながら出番が無いと嘆くアーリィの隣では、剣を構えてすらいないメアがラッピーの暴走を呆れた様子で眺めていた。
「うーん、張り切ってくださるのはいいけど……」
このままラッピー無双状態だと、メア的には楽でいいのだが、全然アーリィのためにはならないだろう。
メアは少し考え、そしてラッピーが満足そうに戦闘をひと段落させたのを確認して声をかけた。
「ア……ラッピーさん、ちょっといいですか?」
「きゅ?」
戦闘を終えて満足そうにガンスラッシュを仕舞うアネモネに、メアが手招きをする。アネモネは「なに、メア君」と彼に近づいた。
「なになに、頑張ったラッピーにご褒美くれるの? そんな、そんなのいらないよーえへへっ。ホント、ガルド・ミラがほしいとか、そんな……いいって、ホントそんなのいいって!」
「ええ、そんなものあげる予定は無いですが。っていうか、すごいものをねだるな、あんた……寝言は寝て言えよ、鳥」
「きゅー……じゃあなんなの?」
不満げなアネモネに説明をする前に、メアはどこか遠くを指差してこんなことを言う。
「うわぁ、あっちにレインボーに輝くナウラのケーキ屋っぽいものがあるような無いような……」
「え、なにそれヤバイ。すごい」
メアの言葉にアーリィがまた反応し、彼女は一目散にメアが指差した方向へと駆けていく。そうして彼女がこの場からいなくなると、メアはアネモネに小声で話しかけた。
「アネモネさん、ダメじゃないですか。これじゃ俺の時と一緒ですよ」
「へ? なに、メア君のときって?」
虚ろな目付きのラッピースーツが、首を傾げる。メアは溜息を吐き、こう説明した。
「このままじゃ、アーリィさんが俺みたいになっちゃうって言ってるんです。アネモネさんがなんでもかんでもやっちゃうと、アーリィさんが成長できませんよ」
真面目な顔で、メアはそう心配をアネモネへ訴える。
「手伝ってくれるのは嬉しいですが、ちょっとアネモネさん張り切りすぎっていうか……もう少し加減をして手伝ってください。あくまで今回はアーリィさんの試練なんですから」
メアのその言葉を聞き、アネモネは驚いたように目を丸く……したが、生憎ラッピーの中にいるアネモネの表情は、メアにはわからなかった。
「ま、アネモネさんの悪い癖ですね。ついついお手伝いで張り切って、余計なことまでしちゃう。俺の時も、やっぱりアネモネさんが張り切ってボス倒しちゃって俺ほとんどなにもしないまま終わっちゃったですし」
「そ、そうだねぇ。私、ダメだね……うん、アーリィの試練だもんね。私があんまりでしゃばっちゃ、よくないね」
「そうですよ。頑張ってお手伝いしてくださるのはありがたいですが、アーリィさんがこのまま楽をして試練を終えて、その結果に『面倒だからアネモネさんがやってくださいよー』な俺の二の舞になったら、アネモネさんも嫌でしょう?」
真面目にアーリィのことを考えてのメアの言葉に、アネモネは理解したように『うんうん』と深く何度も頷く。
「そうだねぇ、そのとおりだね……っていうかメア君、自分がダメ男だって自覚はあったんだね」
「う、うるさいな……今は俺も自分で頑張ってるじゃないですか!」
メアはアネモネの言葉に少し恥ずかしそうに怒った後、改めてアネモネにこう言った。
「とにかく、アネモネさんがアーリィさんのことを思うなら、もっと考えてお手伝いをするべきです!」
「はい! メア君の言うとおりです! 私、もっと控えめにお手伝いをします!」
そんなやり取りを二人がしていると、またアーリィがとぼとぼと肩を落として二人の元へと戻ってきた。
「ケーキなかった……」
またしょんぼりしているアーリィを見て、今度はメアが「すみません、アーリィさん」と謝る。
「なかったですか、ケーキ屋……なんか俺、侵食アグラニかなにかと見間違えたのかも……」
「メア君、言い訳が私と同じレベルじゃん……」
アネモネのツッコミは聞かなかった事にして、メアはアーリィにもう一度「すみませんでした」と言った。
「ううん、見間違いは誰にでもあるよ……ケーキなかったのは残念だけど、でもしょうがない」
アーリィがメアにそう言うと、アネモネが「それじゃあ、気を取り直して先へ進もう」と二人の会話に入ってきた。
「ケーキは、きっとアーリィちゃんが頑張ったらアネモネが買ってくれるっきゅー。だから今は試練を頑張ろうっきゅー」
「うん……じゃ、がんばる!」
「きゅー! その意気だきゅー!」
ラッピーになりきっているのかバタバタと手を振りながら飛び跳ねるアネモネに、アーリィはまたどこかぎこちなく微笑んで頷く。そんな二人に今度はメアが、「じゃ、行きましょう」と声をかけて先へ進む事を促した。
だいぶ凍土の奥へと進んできた一行は、暴走ラッピーのお陰で時間に余裕がもてたこともあり、少々の休憩を取る事にした。
丁度天候も晴れの空から一変して雲行きが怪しくなり、その後直ぐに吹雪きだしたこともあり、休憩の理由はもう少し天候が回復してから進んだ方がいいという判断もある。
三人は吹雪を避けられそうな小さな洞窟のような穴を見つけ、その中でしばらくの間大人しく天候の回復を待つ事にした。
「うぅ、さぶい……これだから凍土は嫌いなんだ」
吹雪く洞窟の外の景色を見ながら、メアが恨めしそうな表情でそう呟く。自分の体を抱きしめて寒そうに震えるメアを見て、アーリィが「メア、だいじょうぶ?」と声をかけた。
「メアは、寒いの嫌いなの?」
「嫌いですよ……暑いのも寒いのも嫌いです」
「メア君はだらしないきゅー。相変わらず繊細なお姫さまだきゅー。ラッピーはこんな寒さ、ぜーんぜん平気きゅー」
「嘘付け、鳥。あんたはその気味悪い色の外皮が中身を守ってるから平気なだけだろ」
「な、なんのことかわからないきゅー! 中身ってなんのこときゅー!」
慌てるアネモネにメアは恐い顔で「っていうか、その外皮暖かそうですね、よこせ」と言う。アネモネは「皮を剥ごうとしないできゅ!」と、大きな頭部を揺らしながら拒否した。
「大体メア君、これ暖かいとかいうレベルじゃないきゅーよ! あのねぇ、コレ着て飛んだり跳ねたりしてるから、正直こんな寒い凍土でも中身は汗だくなんだよ! この恰好も人知れず苦労があるんだから!」
「中身……? ラッピーの、中身……って?」
首を傾げるアーリィに、アネモネは慌てて「なんでもないきゅ」と返す。
「ラッピーの中には何もないきゅ。グラインダーくらいしか詰まってないきゅ。あと、時々ツナが詰まってるくらいきゅ」
そう誤魔化した後にアネモネは、アーリィへ「アーリィちゃんは寒くないきゅ?」と聞く。アーリィは無表情に頷いた。
「ふむむ……平気ならいいんだけど、ムリはしちゃだめきゅーよ。風邪引かれたら困るきゅー」
「そうですね……アーリィさん、寒かったら素直に言っていいですからね。寒かったら、そこの緑の毛皮剥いで防寒着にすればいいですし」
「やめてきゅ! だからラッピーの毛を剥ごうとしないでほしいきゅー! なぜそんなに皮を剥ごうとするのか……ツナか! ラッピーの中に詰まったツナが目当てなのか!」
二人がそう騒いでいると、不意にアーリィが控えめに声を出して笑う。いつも表情が無く感情表現に乏しい彼女なので、そんな彼女の”笑う”という行為は珍しく思える。思わずアネモネとメアは、言い合うのをやめてアーリィをまじまじと見つめた。
「……ふふっ……なんか、楽しい……みんなと一緒だと……」
二人の視線に気づき、アーリィはちょっと戸惑ったようにそう呟く。そして、こうも続けた。
「私、いつも一人だったし……でもね、それって私が望んだ事だったから……一人で出来るんだって、それを証明したくて……だけど、みんなと一緒だとやっぱり楽しいね」
アーリィが一人で行動するとこが多いことは二人も知ってはいたが、その理由までは理解していなかった。
『一人で出来る事を証明したい』と、それは今回の試練でアネモネの同行を拒んだ理由と同じものだが、二人には彼女のこの決意が意外なものに思えて内心でひどく驚いていた。
「……アーリィさんはなぜ、一人ですることにこだわるのですか?」
自然と口を付いて出たメアの疑問に、アーリィは少し考えるように沈黙してから口を開く。
「自分の……強さの、証明……? 足手まといって、思われたくないから……だから、一人でも出来る事を証明したかった……それが理由、なのかな……」
自分でも明確な理由を理解していないように、アーリィは迷いながらもそう答えを紡ぐ。彼女の答えは、漠然とではあってもメアにも覚えのある感情で、彼は驚いたように僅かに目を見開いた。
誰しも、強くありたいと願うのは普通のことだろう。だがその証明の方法を、自分たちは多くは知らない。いや、”出来ない”と言う方が正しいのか。
強い者であると証明する手段は、現実には多様にあるが、実戦出来ることは限られているのだ。強敵を倒したり、誰かを守ったり、困難な状況を切り抜けたり……それらのうちで、はたして今の自分に出来る事はどこからどこまでなのだろうと、メアはふと考えた。
すると、考えるメアの隣でアネモネが口を開く。
「そうだねぇ……私も、アーリィと同じだったね。一人で頑張ろうって、いつも思ってた。みんなの足手まといはイヤだから、大きな敵を自分ひとりでも倒せるくらいに強くならないとって、ね」
何かを思い出すように、穏やかな声で彼女は語る。
「仲間と一緒だと、大きな敵もすぐに倒せちゃうんだ。自分ひとりだととっても苦戦する敵も、仲間と一緒だとびっくりするほどあっさりと倒せちゃったりね。……でも、それを”恐いこと”だと感じた時期があった」
「恐い……?」
考える事を止め、メアはアネモネの話に耳を傾ける。彼の疑問の言葉に、アネモネは静かに頷いた。
「そう。だって一人で苦戦して、時には戦闘不能でシップ送りになっちゃうくらいつよーい敵が、仲間と一緒ってだけであっさり倒せちゃったりしてね。それを何度か経験していく内に、私このままじゃだめだって……恐怖を感じたんだよ」
アーリィもアネモネの言葉に疑問の表情を浮かべ、「どうして?」と呟く。苦笑したアネモネの表情は、ラッピーに隠されて見えなかった。
「一緒に戦う事を、『楽をしてる』と勘違いしたんだね。一人じゃ大変だったけど、仲間と一緒だと簡単に強敵を倒せちゃう。その”簡単”を何度も味わうと、一人で戦うのが億劫になっちゃったんだよね。その瞬間に自分は仲間に頼りすぎちゃって、自分の中に”甘え”が生まれちゃったって……そう思ったんだ」
だけどそれは勘違いだったと、後に気づく。
「でもね、仲間と一緒に戦うのが甘えじゃないってことは、一緒に戦ってくれた仲間が教えてくれたよ。それは楽するってことじゃなく、一緒に戦うから協力なんだって、ね。それに一緒に戦うからこそわかることもたくさんあるじゃない? 他の職業さんの戦い方とか、攻略のヒントとかね。だから、誰かと一緒に戦うってことが悪い事じゃないってのは、今は理解してるんだー」
そう語った直後、「でも」と彼女は続ける。
「やっぱり、一人で戦うことも忘れちゃダメだって思った。私はメア君やアーリィちゃんよりは経験積んでるって意味では強いけどね、でもまだまだ周りのみんなよりは弱いんだよ。だから時々は一人で強敵と戦って、純粋に自分の腕を磨いてくってこともしてかないと、すぐ足手まといになっちゃうって感じた」
「……意外ですね。あなたがそんな真面目なこと考えてるなんて」
小さく呟かれたメアの言葉に反射的に文句を言おうとしたアネモネだが、彼がひどく優しい眼差しで笑っているのを見て止める。
「まぁ、そういうわけです。一人で戦う事も立派で大事だけど、仲間と一緒に戦う事も悪い事では無いから大丈夫、ガンガン仲間と一緒に戦っていきなさい、とね。むしろ誰かと一緒だと、新たな発見も多いからいい経験になるですよ。なにより誰かと一緒だと楽しいし。今回も一人じゃないことを負い目とは考えずに、一緒に戦って一緒に強くなっていきましょう。一人だろうと仲間と一緒だろうと、戦って経験する事自体は絶対に自分の糧になるのだから。……以上、君たちよりすこしだけセンパイの私からのアドバイスですよ」
「うん、わかった。ありがとう、ラッピー……」
アネモネの言葉に、アーリィは真面目な顔で深く頷く。だが、直後に彼女は小首を傾げた。
「… …ところでラッピー、なんか喋り方がアネモネみたいだね」
「きゅ!?」
真面目な話をしていたので、うっかりラッピーモードを忘れていたアネモネは、アーリィの疑問の様子にひどく慌てた。
「きゅ! きゅっきゅ! あ、アネモネって誰だきゅー! ラッピーそんな人知らないきゅ!」
「俺やアーリィさんのことを知ってる物知りラッピーのクセに、それは知らないんですか……ま、いいけど」
メアはそう呟いて、どこか呆れた表情のまま洞窟の外へ視線を向ける。そして吹雪が弱まっていることに気づき、彼は二人にこう声をかけた。
「あぁ、ほら……外、吹雪弱くなってますよ。そろそろ出発しましょう」
そう言ってメアは立ち上がり、何か言いたそうな顔のままアネモネも立ち上がる。そしてアーリィも、ロッドをお守りのように握り締めながら、二人の後に続いて立ち上がり外へと向かった。
「ついにこの先、ですね」
吹雪は完全に止み、天候が回復した道中を進んでいたメアたちは、ついに最深部と思われる岩穴の前まで来ていた。
この岩穴を抜ければ、おそらくその先に今回の試練での最大の強敵であろう存在が待ち構えているはずだ。
「それじゃあアーリィさん、準備はいいですか?」
メアが後ろに立つアーリィにそう声をかける。アーリィは若干緊張したような面持ちでロッドを握り締め、自分へ振り返ったメアを見返して頷いてみせた。
「大丈夫きゅー、アーリィちゃんリラックスするきゅー。ラッピーたちが一緒なんだもん、恐くないきゅっきゅ」
アネモネもまた、緊張を隠せない様子のアーリィにそう声をかける。アーリィはまた少しぎこちなく笑い、「うん」と二人に頷いた。
気がつくと、そよぐ風すらも止んでいた。
シンと静まり返った真っ白な大地は平坦で何も無く、まるでここに戦いの場を設けたかのようだ。本当にお誂え向きな場所だと、メアはそう思いながら先導するように、その白き舞台へ一歩足を踏み出した。
「……メア、なにもいないよ……?」
硬い大地の上に降り積もった柔らかな雪を踏み締め、メアは背後でアーリィの不安げな声を聞く。
周囲を見渡せば、切り立つ岩壁だけが見える。確かに一見して、ここには何もなかった。
だが油断は出来ないと、この場の空気がそれを伝える。
「いいえ、アーリィさん……気をつけて、来ますよ」
背負っていた剣をいつの間にか構え持ち、メアはアーリィにそう注意を促す。彼の言葉にアーリィは驚いたように一瞬動きを止め、しかし直ぐに彼女も緊張した面持ちで戦闘体勢へと移った。
ラッピーもとい、アネモネもまた隠し持っていたアサルトライフルを構え持ち、アーリィの隣に立つ。そして、直ぐにメアの言葉どおりの展開となった。
「あっ」
小さく驚きの声を上げたアーリィの紅い瞳の中に、不穏な影が映し出される。彼女の視線の先、前方の高い岩の壁の上に、”それ”はその巨体に似つかわしくなく静かに姿を現したのだ。
「来た……きゅ。あれがここのボスだきゅ。めちゃつよで速いヤツだきゅ」
それは白いこの地に相応しい蒼の大きな獣だった。
白い雪の地を踏み締める四肢には凶悪な爪が並び、厳しい環境に適応した筋肉の塊のような体は薄い青の毛に覆われている。そしてその頭部や背中には、美しく靡く柔らかな鬣がゆらりと揺れていた。
『……ォオオオオォオオオォォオッ!』
アネモネの説明に反応するかのごとく、姿を現したその巨大な獣は天を仰ぐようにして雄叫びを発する。その空気を振るわす叫びの声に、アーリィは驚いたように目を見開いて硬直した。
自然とロッドを握りしめる手に汗が滲む。恐怖という感情を無意識に感じさせるほどに、その獣の迫力は圧倒的だった。
「っ……」
見開かれた真紅の瞳に、不安が滲む。
こわい、と、そう感じてしまう。だけど、戦わなくてはいけないのだ。
(戦う……こんなのと? 私、戦えるの……?)
「だいじょぶ、アーリィ。アーリィなら戦えるよ」
「!?」
心の声に応えるかのようなアネモネの言葉を聞き、アーリィは不安とは別の理由で目を見開く。反射的に隣を見ると、ラッピーの大きな目が彼女を見ていた。
「だいじょぶきゅー!」
「……う、ん!」
励まされ、また体が動くようになる。
メアは既に大剣を手に駆け出しており、アーリィもロッドを前方に構えて巨大な獣と対峙した。
「きゅっきゅっきゅ……メア君の言うとおり、今回私はダイスキなツインマシンガンを封印してサポートに徹するきゅ……きゅっきゅっ♪」
不気味に笑いながら、緑色のラッピーはライフルの弾を特殊弾に入れ替える。直後に襲来者の存在に気づいて姿を現したスノウバンシーが、岩の上から飛び降りてメアたちに向かって来た。
『オオオオォオォッ!』
吼える声と共に凄まじい速度でスノウバンシーは距離を詰め、岩壁もなんなく抉り取る恐るべき爪を持つ前足が先頭に立つメアに襲い掛かる。咄嗟にメアは剣を前に突き出して、その刀身で凶悪な爪での一撃を受け止めた。
「う、……っ!」
真正面から受け止めた一撃は、恐ろしいほどの衝撃だ。しっかりガードしたというのに、両腕から衝撃がぴりぴりと伝わる。『やっぱりこいつは苦手だ』と、メアは痺れるような腕の感覚に苦い顔をしながら思った。
攻撃を受け止められたスノウバンシーは、一旦飛びのくようにしてメアと距離を取る。メアもすぐさま体勢を立て直した。
「あ、えぇ……とっ」
戦闘が始まり、さて自分はどう動いたらいいのかと迷うアーリィの横で、あの不気味なラッピーがライフルを構えてこっそりと囁く。
「アーリィちゃん、あのケモケモは火に弱いきゅ。派手に燃やしちゃえ、きゅー。今日は焼肉パーティーきゅっきゅ」
「お、おぉ……了解」
アーリィは頷き、構え持ったロッドの先端を狙うべき場所に向ける。そうして彼女は周囲のフォトンに精神を集中させた。
フォースであるアーリィは、フォトンを操り炎を具現化させる。再びメアへと飛び掛ろうと構えたスノウバンシーの右前足で、アーリィが操り生み出した爆発のフォトンが炸裂した。
『ギュオォ……っ』
フォトンによる爆発の衝撃で、スノウバンシーの巨躯が怯んで動きが止まる。それを見て「ナイスアーリィ!」と言いながら、アネモネはスノウバンシーの顔面に先ほどライフルに装填した特殊弾を発射する。その弾は見事にバンシーの顔面に着弾した。
スノウバンシーの顔面に着弾した特殊弾によってスノウバンシーの顔は赤くマーキングされ、アネモネはアーリィに向けてこう叫ぶ。
「さぁさぁアーリィ、あの赤いとこが目印ですよ! わかりやすく色つけてあげたから、あそこ目掛けて好きなだけ炎でバーンってしちゃえ! あ、きゅっきゅ!」
「え、ええ? う、うん……」
アーリィは戸惑いながらも、アネモネの言うとおりにマーキング部分へ向けてフォトンを集中させる。すでにメアは大剣にフォトンを纏わせ、青白い閃光のような輝きの巨大なフォトン刃でバンシーへと切りかかっていた。
「なにあれオーバーエンドとか、メア君こそ空気読まないで活躍しちゃってるじゃん……」
呟きながらライフルの照準を合わせるアネモネの傍で、アーリィが言われたとおりにマーキング箇所へフォトンを爆発させる。メアの剣撃がそこに重なり、脆弱化弾を打ち込まれて弱体化していたバンシーはその場に倒れた。
相手は肉体そのものが凶器である巨大な獣だったが、しかしそんな相手が地に伏せて動かなくなるのを見ると、アーリィはひどく驚いた様子でその場に立ち尽くす。しかし直ぐに彼女は「すごい、たおせた!」と声を上げて反応した。
「すごい……やった!」
そう無邪気に喜びの声をあげ、アーリィは倒れたバンシーの元へと走る。しかし直後、メアが「危ない!」と叫んだ。
「え……」
叫びを聞き、アーリィは振り返る。その背後に見えたのは、倒したはずのバンシー。いや、ちがう。より大きく靡くその鬣は、バンシーのそれではない。
いっそう凶悪な風貌の獣が、雄叫びと共に崖の上から下りてくる。強靭な四肢での疾走は凄まじいもので、強襲の驚きもあってアーリィには瞬時に反応できるものではなかった。
アーリィが出来た反応は、反射的に目を瞑ることだけだった。身を守る行動も出来ず、ただ襲い来るであろう衝撃に恐怖して、硬く目を瞑る。直後に、衝撃。体が何かにぶつかり、後方へ飛ばされる。だけどそれは、覚悟していたような強いものではなかった。
そう、ぶつかられたのではないと、それに気づいたのは衝撃の直ぐ後だ。そうではなくて、自分は何かに守られたのだと気づく。アーリィは目を開け、そして驚きに目を見開いた。
「メア……!」
自分が彼の腕に抱きしめられていると理解した時、アーリィの目には自分を庇うようにして抱きかかえ苦痛に顔を歪めるメアの姿が映った。
咄嗟に自分を庇い、バンサーの攻撃を背中に受けたのだろう。メアの背中には戦闘服を破り、縦の裂傷が刻まれている。みるみると鮮血を零すその傷はあまりに痛ましく、アーリィは混乱からかひどく狼狽した様子となった。
「あ、ぁ……あ、ど、しよ……」
痛みに膝を折って倒れるメアを抱きかかえる形で、アーリィは泣きそうな顔になりながらその場にしゃがみ込む。そんなアーリィに、しかし意識は失っていないメアが「大丈夫ですか」とひどく苦しそうな声音で聞いた。
「わ、わたし……だって、メアが……わたしより、メアが……」
混乱と罪悪感で答えを上手く返せていないアーリィに、メアは痛みの中で苦笑を漏らす。彼は今にも泣き出しそうなアーリィに「俺は大丈夫」と、途切れ途切れに告げた。
「それより、あれ……たおさないと、です、ね……」
「でも ……だって、メア……っ」
メアの背中に回した自分の手が、どんどんと生暖かい色に染まっていく。その感覚がますますアーリィを恐怖と混乱に陥らせる。そして、目の前には……――
「っ……」
『グルルルル……っ』
白い吐息を吐き出し、バンサーが鋭い眼差しでアーリィたちを睨みつける。そうして再度バンサーが飛び掛ろうとした直後、突然バンサー目掛けてなにか緑色の大きな物体がぶん投げられた。
『ギュ……っ!』
「えええーい、こんな動きにくい服着てられるかあー!」
そんな叫び声と共にバンサーにぶん投げられたのは、緑色のラッピーの頭部。虚ろな眼差しの緑色の頭部だけが宙を舞ったのだから、その様子は軽くホラーである。アーリィも思わず現状を忘れ、目を丸くして固まっていた。
ラッピーの頭部はバンサーに直撃し、バンサーは一瞬怯む。ついでに今度はなぜか頭部より小さいラッピーの体が、バンサー目掛けて投げつけられた。
そうしてアーリィたちの前に、ツインマシンガンを持ったアネモネが背を向けて立つ。なぜか汗だくな彼女は、もう何から驚いていいのかわからないアーリィを無視してバンサーにこう言った。
「もぉー許さん! お前なんて毛を刈って皮剥いで、内臓含めて全部丸ごとフランカさんの元に新鮮なうちに届けてやる!」
そうして暴走した銃声と獣の悲鳴のような雄叫びが、凍える地の奥深くでこだました。
「メア、大丈夫? ねぇ、平気? 痛くない?」
「あはは……大丈夫ですよ。アーリィさんのお陰ですっかり元気です」
ナベリウス凍土での試練が終わり、今現在メアたちがいるのは、アークスシップへ戻るキャンプシップ内。
「本当に……?」
先ほどから何度も繰り返されるアーリィの心配そうな問いに、メアは苦笑しながら「本当ですよ」と彼女に優しく返事する。彼は軽く腕を回して『大丈夫』をアーリィにアピールした。
「ね? アーリィさんがテクニックで治してくださったのでこの通り……それよりもアーリィさん」
「なに?」
未だに心配した表情のまま首を傾げるアーリィに、メアはちらりとシップの片隅へ視線を向けながらこう口を開いた。
「あの……そろそろ”アレ”をどうにかしないと……ええと、許してあげてもいいんじゃないかと……」
メアが”アレ”と言って視線を向けた先には、ネガフォトン並にどんよりと暗いオーラを纏ってシップの片隅に座り込んでいる緑色の鳥がいた。いや、もうアーリィにも正体がばれているので、正確には鳥の着ぐるみを着たアネモネだ。
アーリィはメアの視線の先を追い、そして少し怒った表情となってアネモネを見た。
「……許さない……だってアネモネ、嘘付いたし……ついて来ないでって言ったのに、ラッピーのふりして来るなんて……」
「きゅうぅ~……」
アーリィの言葉に、モネッピーはひどく落ち込んだ声で鳴く。彼女がどんよりと暗いネガフォトンを纏ってシップの隅で落ち込んでいるのは、思わずラッピースーツを脱いでバンサー相手に大暴れした後に、アーリィに本気で怒られてしまった為だ。
そんなアネモネの様子を見かねて、メアは小さく溜息を吐いた後にこう口を開いた。
「まぁ、嘘吐いた事は俺も最低だとは思いますが……でも、どうしても心配だったんですよ。それにアネモネさんがバンサー倒してくれたから、俺たち助かったんですし」
メアは「アネモネさんが一緒だったから試練無事に終わったことは事実ですし、もう許してあげましょうよ」とアーリィに優しく声をかける。アーリィは少し考えるように恐い顔で沈黙した後、まだ不満げながらも「わかった」と頷いた。そのアーリィの言葉を聞き、モネッピーが「ホントきゅ?」と、相変わらず胡散臭いラッピーの真似をしながら反応する。
「でも、今回だけだから……今度嘘吐いたら……針千本、体のあらゆるとこに突き刺すから……」
「なにそれこわい! バイオレンスなことはやめてアーリィちゃん!」
「しかも一本一本を丁寧に刺すよ……」
「こわっ……やめて!」
怯えるモネッピーにアーリィは「もう嘘吐いちゃダメだから」と念を押し、アネモネはそれに反省したように「はい」と素直に返事をする。そんな二人のやり取りを見て、メアは安心したように小さく笑った。
「ま、なんにせよ無事に終わってよかったですね」
そうメアがアーリィに声をかけると、アーリィは「うん」と頷く。そうして彼女はこう続けた。
「嘘吐いて一緒に来たことは怒ったけど、でも……やっぱこれ、上手くいったのはメアとアネモネのお陰……それは、そのとおりだと私も思う。だから、ありがと……」
仲間が一緒だということが心強く、そして楽しいことを改めて今回は知る事が出来た。それは自分にとって大きな成果だと、そうアーリィは思う。
「えっと……あの、だから……」
アーリィは言葉に迷うように数秒沈黙し、やがて二人にこう告げる。
「……これからも、よろしく……私も、もっと頑張るから……」
これから先も自分なりに頑張っていきたいと、そうアーリィは思う。一緒に戦う事の意味を知った今は、尚更にそう思うのだ。
共に肩を並べて協力し合う事の楽しさを知ってしまったから、自分はもっと強くなりたいとも願った。今度共に戦う時は、自分が誰かを助ける人になりたいと思ったから。
「うん! 勿論ですよ! よろしくね、アーリィ!」
「ええ……頼りにしてますよ、アーリィさん」
二人の笑顔に、アーリィもまた不器用に笑みを返す。そして彼女はもう一度、小さく「ありがと」と呟いた。
【END】
ここからおまけSSですぞ!
【オマケSS】
朝起きると、なんか変な人が部屋にいた。
「え、誰……?」
寝間着のまま立ち尽くす俺の視線の先には、クソ目立つドリルツインテールでピンク頭の変な人が立っていた。
なんか肌が青白いし、目の色左右で違うし、なにあれかっこいい……じゃなくて、なんだあの中二病まっしぐらの見た目の人は。なんかアネモネさんっぽい顔してるけど、まさか違うよな。
すると困惑して立ち尽くす俺を前に、謎のドリルツインテールさんは胸を張りながらこんなことを言う。
「あらメア君、おはよう。誰だなんて失礼ね……私はアネモネよ!」
まさかのアネモネさんだった……いや、待て待て俺、本人はそう言ってても証拠は無いぞ。安易に信じるのはよくないよな。
「嘘だ……な、なんか種族違うし! アネモネさん、ヒューマンじゃないですか! 俺を差し置いて角とかオッドアイとか、そんなかっこいい要素のある種族になったなんて認めませんよ!」
悔しい……オッドアイとか、オッドアイとか、角とか……俺だってそういうかっこいい外見にしたいのに!
あ、違う。いけない、つい本音が……。
「メア君は相変わらず中二病ね……まぁ、メア君普段かっこつけてるけど実はまだまだお子様だし、仕方ないとは思うけどね。それにしても……ホント中二病よね。それも重度の」
「そ、そんな外見の人に言われたく無いです!」
恥ずかしくなってそう言い返すと、眠そうな顔をしたアーリィさんが部屋にやってきた。
「おはよ……なに騒いでるの? うるさくて起きた……」
「あ、アーリィさん! いいところに!」
俺はドリル頭さんを指差して、アーリィさんに「なんか変な人が部屋にいるんです!」と訴える。するとアーリィさんはアネモネさんの宝物のクチマネドールを両腕に抱きながら、「その人、アネモネだよ」と言った。
「え、うそでしょ?」
「ホントだよ……えいっ」
アーリィさんは驚く俺の前で、持っていたクチマネを床へと放り投げる。するとドリル頭さんは「ぎゃー!」と言いながら、驚くべき速さで反応してクチマネを床に落ちる前にキャッチした。それを指差しながら、アーリィさんは俺にこう言う。
「ね? あのりりぱに対する反応速度は、ちゃんとアネモネでしょ」
「っていうかアーリィ、大事なクチマネを放り投げないで!」
ドリル頭さんはクチマネを回収しながら、涙目でアーリィさんに文句を返した。……たしかにこの行動はアネモネさんっぽい。だけど、まだ俺は信じられなかった。いや、信じたくないという方が正しい。だってこんなオッドアイとか角とか、アネモネさんが俺よりなんか……かっこいいとか……ゆ、許せないじゃないですか!
「むぅ……俺は信じませんからね!」
「何故メア君はそんなに頑ななのかしら……」
訝しがるドリル頭さんは無視して、俺はアーリィさんに聞く。
「なんでアーリィさんはこの人がアネモネさんだと……?」
俺の問いに、アーリィさんはこう答えた。
「だって昨日そのアネモネと一緒にクエ行ったから……メアも一緒に行けばわかるよ」
「……」
信じられないという眼差しのまま、俺はもう一度ドリル頭さんを見る。本当にこの人がアネモネさんなのだろうか……。
「そういうわけで一緒にクエに来てしまったけど……」
「メア君、何ぶつぶつ言ってるの?」
気づくと俺は怪しいピンクドリルさんと一緒に、ダーカーが発生したという市街地に来ていた。
俺の独り言に、隣のピンクドリルさんが疑問を投げかけてきたけど、俺は無視する。
しかしアーリィさんの言っていた『一緒にクエに来ればわかる』というのは、一体どういうことなんだろう。
「なんだ? 戦闘中にツインマシンガン持って無いと気が狂う発作が起きるとか?」
「メア君、さっきから独り言が多いわね……ねぇ、敵が来てるんだけど」
ピンクドリルさんの言葉に、俺はハッとする。いつの間にか目の前には、巨大なダーカーの姿が……。
「げっ……ゼッシュレイダ……」
「メア君、私はサポートに回ります! WBは任せなさい!」
そう言ってドリルピンクさんはブーケライフルに特殊弾を装填する。俺も「いきなりなんでこんなの出るんだよ」とぼやきながら、剣を構えた。
そうして始まったゼッシュレイダとの戦いで、俺はアーリィさんが言っていた言葉の意味を理解することとなる。
ゼッシュレイダを部位破壊しながら攻撃していると、やがて黒い大きな亀もどきは転倒してしまう。この時が攻撃のチャンスだ。
「……よし、転倒したわね! 今よ、WBを……」
ドリルピンクさんも、後ろでそんなことを言っている。そしてドリルピンクさんはWBを撃つが……
「あぁ、すごい! ことごとく弱点から外してる! このへたくそな感じ、すごくアネモネさんっぽい!」
「う、うるさいわね! 苦手なのよ、ゼッシュはああー!」
顔を真っ赤にして怒鳴りつつ、WB4発全部を弱点から外して打つその姿はまさにアネモネさんだった。
あぁ、なるほど、この人本当にアネモネさんなんですね!
「これは俺でも信じざるを得ないな……ここまで決定的な証拠を見せられてしまっては仕方ないですね……」
「ぶつぶつ言ってないで早く攻撃しなさいよねー! お馬鹿ー!」
そうしてなんとか戦闘が終了し、俺は改めてドリル……いえ、アネモネさんの前に立って向き合う。
「すみません、疑ってしまって……あなたは本当にアネモネさんだったんですね」
「認めてくれたのはいいのだけれど、何故認めたのかの理由がロクなことじゃなさそうで、今度はこっちが納得出来ない感じね……」
俺を睨みつけるアネモネさんに、俺は「ところでどうしたんです、その姿は」と改めて聞いてみる。するとアネモネさんは、こう答えた。
「私の中に蓄積された黒い感情が爆発して、ある日突然こんなことに……他にはフランカさんの料理の食べすぎって説もあるみたいだけど……まぁ、なんにせよ時々は元に戻れるから問題ないわ」
「よくわからないけど、なんかずるい……俺だって角とかオッドアイとか、そういうのにしたい!」
「メア君ってかっこつけてるけど、やっぱ子どもね、ふふん! いいでしょう、オッドアイ! かっこいいでしょう、この角! イケてるでしょう!」
「うわ、むかつく……」
なんか本当に意味不明だけど、どうやらピンクでドリル頭でオッドアイで角が生えてるこの人はアネモネさんらしい。
「ま、とにかくこれからもよろしくお願いしますと言っとくわ、メア君! 礼儀としてね!」
「はぁ……」
それにしてもこの髪型は一体どうなってるんだ……そんなことを考えながら、俺は右手を差し出してきたアネモネさんの手を、礼儀として握っておいた。
【END】
そういうわけで、皆さんDモネもよろしくですw
朝起きると、なんか変な人が部屋にいた。
「え、誰……?」
寝間着のまま立ち尽くす俺の視線の先には、クソ目立つドリルツインテールでピンク頭の変な人が立っていた。
なんか肌が青白いし、目の色左右で違うし、なにあれかっこいい……じゃなくて、なんだあの中二病まっしぐらの見た目の人は。なんかアネモネさんっぽい顔してるけど、まさか違うよな。
すると困惑して立ち尽くす俺を前に、謎のドリルツインテールさんは胸を張りながらこんなことを言う。
「あらメア君、おはよう。誰だなんて失礼ね……私はアネモネよ!」
まさかのアネモネさんだった……いや、待て待て俺、本人はそう言ってても証拠は無いぞ。安易に信じるのはよくないよな。
「嘘だ……な、なんか種族違うし! アネモネさん、ヒューマンじゃないですか! 俺を差し置いて角とかオッドアイとか、そんなかっこいい要素のある種族になったなんて認めませんよ!」
悔しい……オッドアイとか、オッドアイとか、角とか……俺だってそういうかっこいい外見にしたいのに!
あ、違う。いけない、つい本音が……。
「メア君は相変わらず中二病ね……まぁ、メア君普段かっこつけてるけど実はまだまだお子様だし、仕方ないとは思うけどね。それにしても……ホント中二病よね。それも重度の」
「そ、そんな外見の人に言われたく無いです!」
恥ずかしくなってそう言い返すと、眠そうな顔をしたアーリィさんが部屋にやってきた。
「おはよ……なに騒いでるの? うるさくて起きた……」
「あ、アーリィさん! いいところに!」
俺はドリル頭さんを指差して、アーリィさんに「なんか変な人が部屋にいるんです!」と訴える。するとアーリィさんはアネモネさんの宝物のクチマネドールを両腕に抱きながら、「その人、アネモネだよ」と言った。
「え、うそでしょ?」
「ホントだよ……えいっ」
アーリィさんは驚く俺の前で、持っていたクチマネを床へと放り投げる。するとドリル頭さんは「ぎゃー!」と言いながら、驚くべき速さで反応してクチマネを床に落ちる前にキャッチした。それを指差しながら、アーリィさんは俺にこう言う。
「ね? あのりりぱに対する反応速度は、ちゃんとアネモネでしょ」
「っていうかアーリィ、大事なクチマネを放り投げないで!」
ドリル頭さんはクチマネを回収しながら、涙目でアーリィさんに文句を返した。……たしかにこの行動はアネモネさんっぽい。だけど、まだ俺は信じられなかった。いや、信じたくないという方が正しい。だってこんなオッドアイとか角とか、アネモネさんが俺よりなんか……かっこいいとか……ゆ、許せないじゃないですか!
「むぅ……俺は信じませんからね!」
「何故メア君はそんなに頑ななのかしら……」
訝しがるドリル頭さんは無視して、俺はアーリィさんに聞く。
「なんでアーリィさんはこの人がアネモネさんだと……?」
俺の問いに、アーリィさんはこう答えた。
「だって昨日そのアネモネと一緒にクエ行ったから……メアも一緒に行けばわかるよ」
「……」
信じられないという眼差しのまま、俺はもう一度ドリル頭さんを見る。本当にこの人がアネモネさんなのだろうか……。
「そういうわけで一緒にクエに来てしまったけど……」
「メア君、何ぶつぶつ言ってるの?」
気づくと俺は怪しいピンクドリルさんと一緒に、ダーカーが発生したという市街地に来ていた。
俺の独り言に、隣のピンクドリルさんが疑問を投げかけてきたけど、俺は無視する。
しかしアーリィさんの言っていた『一緒にクエに来ればわかる』というのは、一体どういうことなんだろう。
「なんだ? 戦闘中にツインマシンガン持って無いと気が狂う発作が起きるとか?」
「メア君、さっきから独り言が多いわね……ねぇ、敵が来てるんだけど」
ピンクドリルさんの言葉に、俺はハッとする。いつの間にか目の前には、巨大なダーカーの姿が……。
「げっ……ゼッシュレイダ……」
「メア君、私はサポートに回ります! WBは任せなさい!」
そう言ってドリルピンクさんはブーケライフルに特殊弾を装填する。俺も「いきなりなんでこんなの出るんだよ」とぼやきながら、剣を構えた。
そうして始まったゼッシュレイダとの戦いで、俺はアーリィさんが言っていた言葉の意味を理解することとなる。
ゼッシュレイダを部位破壊しながら攻撃していると、やがて黒い大きな亀もどきは転倒してしまう。この時が攻撃のチャンスだ。
「……よし、転倒したわね! 今よ、WBを……」
ドリルピンクさんも、後ろでそんなことを言っている。そしてドリルピンクさんはWBを撃つが……
「あぁ、すごい! ことごとく弱点から外してる! このへたくそな感じ、すごくアネモネさんっぽい!」
「う、うるさいわね! 苦手なのよ、ゼッシュはああー!」
顔を真っ赤にして怒鳴りつつ、WB4発全部を弱点から外して打つその姿はまさにアネモネさんだった。
あぁ、なるほど、この人本当にアネモネさんなんですね!
「これは俺でも信じざるを得ないな……ここまで決定的な証拠を見せられてしまっては仕方ないですね……」
「ぶつぶつ言ってないで早く攻撃しなさいよねー! お馬鹿ー!」
そうしてなんとか戦闘が終了し、俺は改めてドリル……いえ、アネモネさんの前に立って向き合う。
「すみません、疑ってしまって……あなたは本当にアネモネさんだったんですね」
「認めてくれたのはいいのだけれど、何故認めたのかの理由がロクなことじゃなさそうで、今度はこっちが納得出来ない感じね……」
俺を睨みつけるアネモネさんに、俺は「ところでどうしたんです、その姿は」と改めて聞いてみる。するとアネモネさんは、こう答えた。
「私の中に蓄積された黒い感情が爆発して、ある日突然こんなことに……他にはフランカさんの料理の食べすぎって説もあるみたいだけど……まぁ、なんにせよ時々は元に戻れるから問題ないわ」
「よくわからないけど、なんかずるい……俺だって角とかオッドアイとか、そういうのにしたい!」
「メア君ってかっこつけてるけど、やっぱ子どもね、ふふん! いいでしょう、オッドアイ! かっこいいでしょう、この角! イケてるでしょう!」
「うわ、むかつく……」
なんか本当に意味不明だけど、どうやらピンクでドリル頭でオッドアイで角が生えてるこの人はアネモネさんらしい。
「ま、とにかくこれからもよろしくお願いしますと言っとくわ、メア君! 礼儀としてね!」
「はぁ……」
それにしてもこの髪型は一体どうなってるんだ……そんなことを考えながら、俺は右手を差し出してきたアネモネさんの手を、礼儀として握っておいた。
【END】
そういうわけで、皆さんDモネもよろしくですw
この記事にコメントする
無題
こんにちはー!
前後編読ませて頂きました!
なんていうか、アネモネさん(書いてる人)のメアくんラブがにじみ出ているような感じですねw
基本、個性が強すぎる女性(女子、ですね)二人に囲まれてメアくんがもまれて強くたくましくなっていくさまは、「いただきます」というお昼のテレビ番組でオバサマ3名vs小堺一機で30分間えんえん聞き役にまわるという地獄のような環境でもまれ、そのあとの後番組の「ごきげんよう」で何事にも動じないエリート司会者に育っていったような…。
あ、すいませんわかりにくいたとえ話で。
やはり今後メアくんにはこの少々頼りない先輩と後輩を守るためにもちょっと筋肉をつけてもらわなくてはいけませんねw
アネモネさんが真面目に語り始めた時は、リアルに「鳥さん…キャラ付け忘れてますよw」とつっこみしそうになったんですが、物語上で触れてくれて本当に良かったです(ノ∇`)
アーリィちゃんの危うい自立心を仲間全員でサポートする様子、アネモネさんの少々過保護すぎてダメ人間を育成してしまいかねない情の深さ(メアくんを傷つけられて正体バレを自らしてしまうのも含めて)、そしてかつてその甘さの中に甘んじていて、それじゃあいけないと自らの足で立つことを現在も頑張り中のメアくん。
それぞれの成長が見て取れて、とてもいい感じでしたー。
アネモネさんの自分語りの内容はその実、書いている方のアネモネさんのこれまでが活きている感じでしたよね。
みんなで倒すと笑っちゃうくらい早くて「よわすぎw」となった相手にソロで出会った時、想像以上に苦戦し、ここが攻め時、ここが逃げ時ということを学んでようやく勝った時、仲間のありがたさを感じると同時に「一人一人がより強くなきゃあダメなんじゃないかな」と思ったりすることは確かにありますよね。
でも僕らの集まりは「弱いやつは来るな!」ではありません。
弱いままでいるならそれでもいいんですが、中には「自分も鍛えないと」と思う人もいますからね。
先日、人数3人、全員育成途中のクラスで、全滅したらクエスト失敗なエリアで、一撃で全員戦闘不能になる技を持つヘイズ・ドラールと相対しまして(昨日のことですけどw)、なんとしてでも勝って行きたい中、僕のキャラクターは武器が弱くて決定打を与えることができませんでした。
これはまずいなあと考えた結果、メインの弱点攻めは残りの二人に任せて、とりまきを倒したり、ヘイズがパワーアップする材料のダーカーをつぶしたり、ターゲットが来ないことを利用して部位破壊に集中したり、どの攻撃が危険かを知らせたりとかをやって、倒した時には誰も倒れていない(戦闘中にはうちも含めて倒れましたけどw)勝利を収めることができましたー。
中の人が得た知識はアバターであるキャラクターの性能が低い状態でも役に立つなぁと自分で勝手に感心していました。
スポーツの訓練とかの話じゃないですけど、ソロで苦戦した記憶や経験は、EXPを時間内にどれだけ稼げるかという観点では「おいしくない」かもしれませんが、まだしばらくは続けるであろうこのゲーム内の経験として十分に価値があると思うのです。
おしゃべりもいいですけど、1人で敵と向き合い、腕を高めることに集中するのもまた楽しみですよね!
長くなってしまいました…(;´ρ`)
メアくんのフレパコメントで見るアネモネさんはかなりダメ人間なんですが、実際の後輩たちの前ではあまり病んでなく、普通の良いお姉さんですよね。
名前に姉とか入ってるだけあると思います!
それでは失礼しますーヽ(´ー`)ノ
前後編読ませて頂きました!
なんていうか、アネモネさん(書いてる人)のメアくんラブがにじみ出ているような感じですねw
基本、個性が強すぎる女性(女子、ですね)二人に囲まれてメアくんがもまれて強くたくましくなっていくさまは、「いただきます」というお昼のテレビ番組でオバサマ3名vs小堺一機で30分間えんえん聞き役にまわるという地獄のような環境でもまれ、そのあとの後番組の「ごきげんよう」で何事にも動じないエリート司会者に育っていったような…。
あ、すいませんわかりにくいたとえ話で。
やはり今後メアくんにはこの少々頼りない先輩と後輩を守るためにもちょっと筋肉をつけてもらわなくてはいけませんねw
アネモネさんが真面目に語り始めた時は、リアルに「鳥さん…キャラ付け忘れてますよw」とつっこみしそうになったんですが、物語上で触れてくれて本当に良かったです(ノ∇`)
アーリィちゃんの危うい自立心を仲間全員でサポートする様子、アネモネさんの少々過保護すぎてダメ人間を育成してしまいかねない情の深さ(メアくんを傷つけられて正体バレを自らしてしまうのも含めて)、そしてかつてその甘さの中に甘んじていて、それじゃあいけないと自らの足で立つことを現在も頑張り中のメアくん。
それぞれの成長が見て取れて、とてもいい感じでしたー。
アネモネさんの自分語りの内容はその実、書いている方のアネモネさんのこれまでが活きている感じでしたよね。
みんなで倒すと笑っちゃうくらい早くて「よわすぎw」となった相手にソロで出会った時、想像以上に苦戦し、ここが攻め時、ここが逃げ時ということを学んでようやく勝った時、仲間のありがたさを感じると同時に「一人一人がより強くなきゃあダメなんじゃないかな」と思ったりすることは確かにありますよね。
でも僕らの集まりは「弱いやつは来るな!」ではありません。
弱いままでいるならそれでもいいんですが、中には「自分も鍛えないと」と思う人もいますからね。
先日、人数3人、全員育成途中のクラスで、全滅したらクエスト失敗なエリアで、一撃で全員戦闘不能になる技を持つヘイズ・ドラールと相対しまして(昨日のことですけどw)、なんとしてでも勝って行きたい中、僕のキャラクターは武器が弱くて決定打を与えることができませんでした。
これはまずいなあと考えた結果、メインの弱点攻めは残りの二人に任せて、とりまきを倒したり、ヘイズがパワーアップする材料のダーカーをつぶしたり、ターゲットが来ないことを利用して部位破壊に集中したり、どの攻撃が危険かを知らせたりとかをやって、倒した時には誰も倒れていない(戦闘中にはうちも含めて倒れましたけどw)勝利を収めることができましたー。
中の人が得た知識はアバターであるキャラクターの性能が低い状態でも役に立つなぁと自分で勝手に感心していました。
スポーツの訓練とかの話じゃないですけど、ソロで苦戦した記憶や経験は、EXPを時間内にどれだけ稼げるかという観点では「おいしくない」かもしれませんが、まだしばらくは続けるであろうこのゲーム内の経験として十分に価値があると思うのです。
おしゃべりもいいですけど、1人で敵と向き合い、腕を高めることに集中するのもまた楽しみですよね!
長くなってしまいました…(;´ρ`)
メアくんのフレパコメントで見るアネモネさんはかなりダメ人間なんですが、実際の後輩たちの前ではあまり病んでなく、普通の良いお姉さんですよね。
名前に姉とか入ってるだけあると思います!
それでは失礼しますーヽ(´ー`)ノ
お返事
>kurotamaさん
こんばんは、コメントありがとうです!
そしてこんなに丁寧な感想…ありがとうです、うれしいです(;ω;)
あぁ…そして、あぁっ…なんかお恥ずかしいです!
ううー…最近メア君が(親ばか的な意味で)可愛すぎて…無意識に出てしまったのかと思うと(*ノノ)
アネモネも勿論好きだし(愛着あるという意味では)可愛いですし成長も嬉しいのですが、しかしやはりなんというか…弟的な子の成長はそれとはまた別な意味で可愛いですし嬉しいのですよね…!
え、えと…そのたとえはアレですかね…このままだとメア君、お昼の司会者になる…!?(錯乱)
冗談はさておき、メア君このままですと確かに何事にも動じない人になりそうですねw
それはそれで頼もしいので楽しみです…!
一応あれでも男の子ですし、頼もしく育ってほしいなっては思うので…あ、あぁ…ムキムキはでも、だめですー!やめてー!w
私は甘えまくりの末っ子なので、下の子の面倒を見るとかしたことがないのですよね(私が頼りないのもそれが理由です、きっとw)…だから憧れもあるのですが、きっとメア君を甘やかせてしまうダメさ加減は経験の無さが原因の一つな気もします。あるいは自分がそうだったから、同じ事をやってしまう…的な?
ただ、上の子に甘やかされた末っ子の末路は自分自身という実体験からよーく知っているので、メア君をこのまま甘やかせたらどうなるかはわかっているので、すっかりベタベタに甘やかすのをやめることが出来ましたw
そうですね、物語中のアネモネの語りのくだりはまさにそのとおりです。
私自身の経験からの言葉ですね。
ゲームは好きだけど本当に自分でプレイするのは余り得意ではなかったので、アクションゲーのこのゲームは常にいっぱいいっぱいです。
だから皆さんと一緒に行くと勉強になりますし、皆さんも私のプレイを見て「成長したね」とか「上手になったね」とか言ってくださるのが嬉しいです。
なので皆さんと一緒に行くことも大事だなって思いますし、一方で皆さんに頼ってばかりではいけないとも感じるから、時々は一人でTAとかボスへ行って玉砕されてきてますw
そのとおりですね…中の人の経験が、分身となっているアバターに反映されるという経験は、私にもあるかもです。
私も弱いサブ育成で何度も同じボスと戦っていますが、最初のアネモネであんなに苦労したボスが、サブでは当時のアネモネより低いレベルでもそこそこの苦労でクリアできてしまったり…中の人は成長してるのかな?と感じます(´ω`*)
私ってアクションがへたくそなくせに、TMGダイスキなことからわかるとおりかっこよく戦う事にすごい憧れてますw
なので効率は悪いけど、いかにかっこよくボスと戦うかということを密かに練習してたりします…!(いわゆる地面に足がついたら負け的な空中戦とか…身の程知らずでお恥ずかしいですが、練習してたりしますw)
ホント、魅せプレイ重視で撃破にはすごい時間かかって効率最悪で(しかも基本下手なので全然魅せプレイになってませんw)、経験値もドロップもボス直気味だから美味しくも無いけど…でも、私自身がそれを楽しんでいるのでこういうプレイもアリかなって思っています。
こんな私の趣味の遊び方も、でもきっとどこかには経験として活かせるようになる…と、信じてます。
いつか皆さんの前でかっこよく空中戦出来るアネモネが現れればいいのですが…w
(ちなみにメアではツインダガーでボス空中戦を練習中ですー(*´ω`*)空中たのしい!)
おおぉ、なんだか恐縮です…!
ホント、私って↑でも書いたとおりすごく頼りなくてお姉ちゃんになれない人だと思ってたので、そう言っていただけてちょっと自信持てますね!私もアルトさんみたいに、しっかり下の子を守ってあげる(?)ような人になりたいですからね!
あ、でもきっとメア君やアーリィの見て無いとこではドロドロに病んでますよ、私…w
ありがとうです!
姉って入ってる割には全然失敗ばかりで落ち着き無くて姉じゃない私ですが、姉っぽくなれるよう皆様の前でももっとしっかりしてみせます!w
ではでは、私も長くなってしまいました…本当に丁寧な感想、ありがとうございました!
こんばんは、コメントありがとうです!
そしてこんなに丁寧な感想…ありがとうです、うれしいです(;ω;)
あぁ…そして、あぁっ…なんかお恥ずかしいです!
ううー…最近メア君が(親ばか的な意味で)可愛すぎて…無意識に出てしまったのかと思うと(*ノノ)
アネモネも勿論好きだし(愛着あるという意味では)可愛いですし成長も嬉しいのですが、しかしやはりなんというか…弟的な子の成長はそれとはまた別な意味で可愛いですし嬉しいのですよね…!
え、えと…そのたとえはアレですかね…このままだとメア君、お昼の司会者になる…!?(錯乱)
冗談はさておき、メア君このままですと確かに何事にも動じない人になりそうですねw
それはそれで頼もしいので楽しみです…!
一応あれでも男の子ですし、頼もしく育ってほしいなっては思うので…あ、あぁ…ムキムキはでも、だめですー!やめてー!w
私は甘えまくりの末っ子なので、下の子の面倒を見るとかしたことがないのですよね(私が頼りないのもそれが理由です、きっとw)…だから憧れもあるのですが、きっとメア君を甘やかせてしまうダメさ加減は経験の無さが原因の一つな気もします。あるいは自分がそうだったから、同じ事をやってしまう…的な?
ただ、上の子に甘やかされた末っ子の末路は自分自身という実体験からよーく知っているので、メア君をこのまま甘やかせたらどうなるかはわかっているので、すっかりベタベタに甘やかすのをやめることが出来ましたw
そうですね、物語中のアネモネの語りのくだりはまさにそのとおりです。
私自身の経験からの言葉ですね。
ゲームは好きだけど本当に自分でプレイするのは余り得意ではなかったので、アクションゲーのこのゲームは常にいっぱいいっぱいです。
だから皆さんと一緒に行くと勉強になりますし、皆さんも私のプレイを見て「成長したね」とか「上手になったね」とか言ってくださるのが嬉しいです。
なので皆さんと一緒に行くことも大事だなって思いますし、一方で皆さんに頼ってばかりではいけないとも感じるから、時々は一人でTAとかボスへ行って玉砕されてきてますw
そのとおりですね…中の人の経験が、分身となっているアバターに反映されるという経験は、私にもあるかもです。
私も弱いサブ育成で何度も同じボスと戦っていますが、最初のアネモネであんなに苦労したボスが、サブでは当時のアネモネより低いレベルでもそこそこの苦労でクリアできてしまったり…中の人は成長してるのかな?と感じます(´ω`*)
私ってアクションがへたくそなくせに、TMGダイスキなことからわかるとおりかっこよく戦う事にすごい憧れてますw
なので効率は悪いけど、いかにかっこよくボスと戦うかということを密かに練習してたりします…!(いわゆる地面に足がついたら負け的な空中戦とか…身の程知らずでお恥ずかしいですが、練習してたりしますw)
ホント、魅せプレイ重視で撃破にはすごい時間かかって効率最悪で(しかも基本下手なので全然魅せプレイになってませんw)、経験値もドロップもボス直気味だから美味しくも無いけど…でも、私自身がそれを楽しんでいるのでこういうプレイもアリかなって思っています。
こんな私の趣味の遊び方も、でもきっとどこかには経験として活かせるようになる…と、信じてます。
いつか皆さんの前でかっこよく空中戦出来るアネモネが現れればいいのですが…w
(ちなみにメアではツインダガーでボス空中戦を練習中ですー(*´ω`*)空中たのしい!)
おおぉ、なんだか恐縮です…!
ホント、私って↑でも書いたとおりすごく頼りなくてお姉ちゃんになれない人だと思ってたので、そう言っていただけてちょっと自信持てますね!私もアルトさんみたいに、しっかり下の子を守ってあげる(?)ような人になりたいですからね!
あ、でもきっとメア君やアーリィの見て無いとこではドロドロに病んでますよ、私…w
ありがとうです!
姉って入ってる割には全然失敗ばかりで落ち着き無くて姉じゃない私ですが、姉っぽくなれるよう皆様の前でももっとしっかりしてみせます!w
ではでは、私も長くなってしまいました…本当に丁寧な感想、ありがとうございました!
お返事
>Aterさん
こんにちはですぞー!
ふふふ…メール拝読いたしました!
ありがとうです(´;ω;`)
私も、お返事は後ほどメールにてお返しさせていただきます!
ホント、ありがとうございました!
また、新しい衣装に身を包んだアテさんやヴァル様にお会いできるのを楽しみにしてますよ!
あぁ、メアもありがとです!
メアも喜んでます!(*´`*)
ではでは、ありがとでしたー(*´∀`*)ノ
こんにちはですぞー!
ふふふ…メール拝読いたしました!
ありがとうです(´;ω;`)
私も、お返事は後ほどメールにてお返しさせていただきます!
ホント、ありがとうございました!
また、新しい衣装に身を包んだアテさんやヴァル様にお会いできるのを楽しみにしてますよ!
あぁ、メアもありがとです!
メアも喜んでます!(*´`*)
ではでは、ありがとでしたー(*´∀`*)ノ
バンサァー!
スノウバンサーに鎮魂歌を捧げたところでこんにちは!E-sanです
コメントが前後してしまってすみません(汗
3人の道中の様子を見ていると、こんなこと思ったなあという所がけっこうありました。
私もアーリィちゃんのように「ひとりで戦い抜くこと」だけが力の証明になると思っておりました。がしかし、このPSO2は2~12人というペアから大人数まで様々な楽しみ方があることを知り、さらには人によってプレイスタイル(チャンスを逃さず攻め立てるか、慎重に立ち回るか、チャットするか・・・などなど)も違いますから、必ずしもひとりでプレイしている時と一緒の状況にはならないことにも気づきました。パーティにはパーティプレイの楽しみ方もあるんだなあと( ∵)
ウィークバレットなんて皆さんと会う前は撃った事もありませんでしたよw( ==)ジカンカケレバナントカナル・・・タブン
そんな自分と、少し重なるなあと、アーリィちゃんを見ていて思うのでした。
重なるといえばゼッシュレイダって、ウィークバレット当て辛いですよね・・・腕当てる!あ、ちょ胴体じゃないってじゃあ膝だうおおお足の裏ああああ
オートワードでは伝えきれない、こうしたキャラクター達のやりとり、私は好きです。うーん愛着がわきます( ==)
メア君が☆10武器を入手した事も、なんとなく身近な事に感じて、我がヤンマでも☆10ゲットするぜ!と地味に張り切っております(私が)
それでは、またお会い出来れば幸いですー!
コメントが前後してしまってすみません(汗
3人の道中の様子を見ていると、こんなこと思ったなあという所がけっこうありました。
私もアーリィちゃんのように「ひとりで戦い抜くこと」だけが力の証明になると思っておりました。がしかし、このPSO2は2~12人というペアから大人数まで様々な楽しみ方があることを知り、さらには人によってプレイスタイル(チャンスを逃さず攻め立てるか、慎重に立ち回るか、チャットするか・・・などなど)も違いますから、必ずしもひとりでプレイしている時と一緒の状況にはならないことにも気づきました。パーティにはパーティプレイの楽しみ方もあるんだなあと( ∵)
ウィークバレットなんて皆さんと会う前は撃った事もありませんでしたよw( ==)ジカンカケレバナントカナル・・・タブン
そんな自分と、少し重なるなあと、アーリィちゃんを見ていて思うのでした。
重なるといえばゼッシュレイダって、ウィークバレット当て辛いですよね・・・腕当てる!あ、ちょ胴体じゃないってじゃあ膝だうおおお足の裏ああああ
オートワードでは伝えきれない、こうしたキャラクター達のやりとり、私は好きです。うーん愛着がわきます( ==)
メア君が☆10武器を入手した事も、なんとなく身近な事に感じて、我がヤンマでも☆10ゲットするぜ!と地味に張り切っております(私が)
それでは、またお会い出来れば幸いですー!
お返事
>E-sanさん
こんにちは、コメントありがとうございます!(*゜ω゜*)
いえいえいえ、大丈夫ですよ!お好きな記事にお好きなときにコメント書いてくだされば嬉しいのです!
おお…なんだか考えて頂けて嬉しいのです…!
そうなのですよねぇ、一人で戦うことの強さもありますが、でもせっかくこのゲームはパーティーが組めるんですもんね。
皆さんと一緒に切磋琢磨して成長していく…そういう要素もたしかに存在しますよね!
一人じゃわからな攻略のヒントとか…エリシアさんはよく周りの動きを見てらっしゃるから、とくに皆さんから学んで吸収する力とか高そうって勝手に思ってますぞ!
WBはまさにパーティープレイでの重要なスキルですよね!
もちろんソロでも使うものですが、しかしヘッポコレンジャーな私はどうもあれをソロで4発フルに活用することが出来ないんですよね…
それでも4発撃てるようにしたのですが、その理由はやはりパーティープレイでお役に立てるように…ですからね。
そうそう、時間かければどうにかなる!ってのありますよねw
私もそれなんですよ!だから時間制限ある系がめっちゃ苦手です…(´;д;`)
ゼッシュいやですよね…w
私はダウンしたときの胸に当てるのが苦手です…今はジャンプして上に乗って当てるって覚えましたが、上に乗るまでにモタモタしてダウンから復帰しちゃったり…
ああ、腕とかも当てづらいですよねぇ…わかりますよー(´;ω;`)
仮面の顔に当てるのも苦手だったのですが、こちらは混沌で何度も練習したら「ジャンプして上からロック状態で狙えば8割顔に当たる」と気づきましたよ!
こうやって何度も練習すれば覚えるんでしょうが…どうにもゼッシュは何度も挑む気力が…w
やはり射撃職は難しい職業です…!でも、だからこそ楽しいと、射撃職をやる皆さんは言いますね!私もこうやって学んでいると、そう思います!
先日ターニアちゃんたちとTRPGのお話をしたのですが、なんだか話を聞くとそれって私がずっと活動してた創作小説とかそういうのと似てるなって思いました。
PSO2はそういう要素がカンタンに出来る部分があると、そういうお話だったのですが…私ってずっと創作小説のジャンルで活動してたのですが、そのときに『このキャラはこう考えてこう行動して…彼と関係する彼女はそのときにどう考えるのか』とか常に考えてたんですよね。
そうやってキャラクターやキャラクターの関係を考えて、私の考えた物語の中での人間関係をどんどんと広げていって物語を盛り上げて…なんか、TRPGと創作小説は似てるなってお話聞いてて思ったんです。(同じ、なのかなぁ?)
だから、PSO2でのたくさんのキャラクターとか彼らの物語を一つ一つ考えてくのが楽しいです!
どちらも創作という点で共通してますし、その要素がPSO2に反映されるとPSO2もタダのアクションゲームじゃなくてとたんになんというか、自分にとって深い意味を持つゲームになる感じがします!(うう、うまく言えないー!)
うん、なんかうまく説明できないのです!すみません!
とにかく、なんかこう、アバターの物語を考えるのも楽しいですよね!
愛着わくですよねー!(*´∀`*)
メアついに☆10です!
…が、その数日後にDモネがあっさり初の☆10を拾ってきてメアの立場がすでに…w
メア君今部屋でロットー(サポパ)に慰められながら泣いてるよ…
ええと、ヤンマ君もメア同様の弟君な立場として頑張っていただきたいです!私もメアも応援してます!
はい、こちらこそまたよろしくなのです!
ではではでは、ありがとでしたー!
こんにちは、コメントありがとうございます!(*゜ω゜*)
いえいえいえ、大丈夫ですよ!お好きな記事にお好きなときにコメント書いてくだされば嬉しいのです!
おお…なんだか考えて頂けて嬉しいのです…!
そうなのですよねぇ、一人で戦うことの強さもありますが、でもせっかくこのゲームはパーティーが組めるんですもんね。
皆さんと一緒に切磋琢磨して成長していく…そういう要素もたしかに存在しますよね!
一人じゃわからな攻略のヒントとか…エリシアさんはよく周りの動きを見てらっしゃるから、とくに皆さんから学んで吸収する力とか高そうって勝手に思ってますぞ!
WBはまさにパーティープレイでの重要なスキルですよね!
もちろんソロでも使うものですが、しかしヘッポコレンジャーな私はどうもあれをソロで4発フルに活用することが出来ないんですよね…
それでも4発撃てるようにしたのですが、その理由はやはりパーティープレイでお役に立てるように…ですからね。
そうそう、時間かければどうにかなる!ってのありますよねw
私もそれなんですよ!だから時間制限ある系がめっちゃ苦手です…(´;д;`)
ゼッシュいやですよね…w
私はダウンしたときの胸に当てるのが苦手です…今はジャンプして上に乗って当てるって覚えましたが、上に乗るまでにモタモタしてダウンから復帰しちゃったり…
ああ、腕とかも当てづらいですよねぇ…わかりますよー(´;ω;`)
仮面の顔に当てるのも苦手だったのですが、こちらは混沌で何度も練習したら「ジャンプして上からロック状態で狙えば8割顔に当たる」と気づきましたよ!
こうやって何度も練習すれば覚えるんでしょうが…どうにもゼッシュは何度も挑む気力が…w
やはり射撃職は難しい職業です…!でも、だからこそ楽しいと、射撃職をやる皆さんは言いますね!私もこうやって学んでいると、そう思います!
先日ターニアちゃんたちとTRPGのお話をしたのですが、なんだか話を聞くとそれって私がずっと活動してた創作小説とかそういうのと似てるなって思いました。
PSO2はそういう要素がカンタンに出来る部分があると、そういうお話だったのですが…私ってずっと創作小説のジャンルで活動してたのですが、そのときに『このキャラはこう考えてこう行動して…彼と関係する彼女はそのときにどう考えるのか』とか常に考えてたんですよね。
そうやってキャラクターやキャラクターの関係を考えて、私の考えた物語の中での人間関係をどんどんと広げていって物語を盛り上げて…なんか、TRPGと創作小説は似てるなってお話聞いてて思ったんです。(同じ、なのかなぁ?)
だから、PSO2でのたくさんのキャラクターとか彼らの物語を一つ一つ考えてくのが楽しいです!
どちらも創作という点で共通してますし、その要素がPSO2に反映されるとPSO2もタダのアクションゲームじゃなくてとたんになんというか、自分にとって深い意味を持つゲームになる感じがします!(うう、うまく言えないー!)
うん、なんかうまく説明できないのです!すみません!
とにかく、なんかこう、アバターの物語を考えるのも楽しいですよね!
愛着わくですよねー!(*´∀`*)
メアついに☆10です!
…が、その数日後にDモネがあっさり初の☆10を拾ってきてメアの立場がすでに…w
メア君今部屋でロットー(サポパ)に慰められながら泣いてるよ…
ええと、ヤンマ君もメア同様の弟君な立場として頑張っていただきたいです!私もメアも応援してます!
はい、こちらこそまたよろしくなのです!
ではではでは、ありがとでしたー!
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