アネモネのPSO2での冒険の記録です。 マ○オが攻略できないライトユーザーなので、攻略に役立つような内容はないです。 まったり遊んでる記録を残してます。更新も記事の内容もマイペースです。 リリパ成分多め。りっりー♪ (所属シップ・4(メイン所属)&10 メインキャラ:アネモネ サブ:メア、アネモネ(デューマン) 他) ※ブログ内の私のイラストは転載禁止です。
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突然ですが、可愛いにゃんこちゃんを拾いました。
可愛いですよねぇ…ふわふわもふもふの毛に耳、尻尾…かわああーーいいいい(*´д`*)!


…はいw
以前からこそっと育ててたサブキャラです。

VHいけるレベルになったら何気ない顔でそっと喫茶の皆様の集まりに忍び込んで「にゃーん!(ババーン!)」って登場して驚かせようと思ったけど、まぁフツーにムリだったのでフレパデビューしちゃいましたw

しかし…おっさん+ネコミミは相変わらず可愛い組み合わせですよね…なぜおっさんにネコミミはこんなにもしっくりくるのでしょうか…人体の神秘ですね!


追記は、このかわいいおっさんネコがいかにして私の元に来たのかがわかるSS(ショートストーリー)をぶち込みました。私のPSO2は最近メア君中心なので、メア君視点ですw

【かわいいにゃんこを拾った日】

「メア君ただいまー」

 ある日、落ちてるものならなんでも拾って帰るクセのあるアネモネさんが、また何かをお持ち帰りして任務から帰ってきた。

「おかえりなさい……って、なんですか、それ」

 帰ってきたアネモネさんを迎えつつ、俺の視線は彼女の腕に抱かれたものに釘付けになる。
 それはややピンクっぽい白の毛並みが柔らかそうな、ふわっふわで小さくて可愛い……

「見てのとおり、ねこ……いや、にゃんこだよ」

「ふーん……か、かわいいですね……」

 アネモネさんの腕に抱かれている猫はひどく大人しく、小さくてまだ子猫のようだ。
 眠そうに細めた目は綺麗な真紅の色で、なんだか神秘的な雰囲気を感じた。でも左目に傷跡があるのが、すごく痛々しい。野良猫だろうか。

「目が紅いネコですか……珍しいですね……」

「でしょう? なんか惑星リリーパ行ってきたんだけど、りりぱちゃんと一緒にギルナスに捕まってたから保護してきたんだ。ちなみに助けたりりぱちゃんは、いつもどおり鎖で捕獲する前に逃げられちゃった……残念」

 ネコの頭を撫でながら、アネモネさんはそう説明する。っていうか、あの惑星にネコなんていたのか……。

「で、どうしようか? メア君、にゃんこ飼っていい?」

「な、なんで俺に聞くんですか……好きにしたらいいじゃないですかぁ」

「じゃあ飼おうか。可哀想だし」

 この部屋、ペットとか飼っていいのかな……それだけが少し心配だったけど、でも俺はアネモネさんの決断に反対はしなかった。
 だって……まぁ、ネコはかわいいですし。

「……」

「なにメア君、無言でこっち見てきて……そんなに私のこと好きなの?」

「いえ、アネモネさんなんて視界に入ってないです」

「なんてひどい……まぁ、いいや。メア君が私じゃなくて、にゃんこに興味津々なのは私もわかってるよぅ」

 アネモネさんは俺の視線の意味に気づき、「はい、メア君にバトンタッチ」と言ってネコを俺の方に手渡す。俺は驚きながらも、恐る恐るネコを腕に抱いた。

「あわ……え、ええと……っ」

「私はにゃんこのごはん用意するから、メア君その間にゃんこの面倒見ててよ」

「え、ええ……っ?!」

 アネモネさんはそれだけ言うと、俺に背を向けてさっさと何処かへ行こうとする。俺は慌てて「まってくださいよ」と声をかけた。

「なに?」

「うえ、ええと……こ、このネコ名前なんですか?」

 何故かそんな質問が口から出たが、でも冷静に考えると名前は重要だ。
 俺の質問に、アネモネさんは「あぁ、名前ね」と笑顔でこう答えた。

「私もまだ悩んでるんだけどさ、一応ここに来るまでに色々考えてみたんだ」

「そ、そうですか……それで、一体名前は……」

「じゃあメア君も一緒に考えてよ。候補はね、三つあるの」

「ふむふむ……」

 アネモネさんの考えた候補とやらに、俺は注目する。そしてアネモネさんは、笑顔のままこう言った。

「『ポチ太郎』と『牛カルビ』と『フェリシア』だったら、メア君はどれがいいと思う?」

「……フェリシアしか選択肢が無いんですけど」

 アネモネさんのネーミングセンスが壊滅的なことをすっかり忘れていた。俺の名前だって危うく男とは思えない可愛いものにされそうになったのだから、今回だって聞く前に怪しいと思うべきだった。
 しかし、それにしても今回もまたひどいセンスだ。辛うじて一つだけまともな候補があってよかったと、フェリシアを撫でながら俺は真剣にそう思った。

「そう……じゃあその子はフェリシアちゃんだね。個人的には牛カルビがお勧めだったんだけど……」

「絶対にそれは止めてください」

「メア君はタン塩派なの? あれも美味しいよね」

「お肉から離れろー!」

 俺は叫び、そして「もういいです、あっちいっててください」とアネモネさんに言う。

「フェリシアの面倒は俺が見てます。アネモネさんはさっさとフェリシアのご飯用意してきてください」

 フェリシアを抱いて、今度は俺がアネモネさんに背を向ける。なんだか背後でアネモネさんが苦笑したような気がしたが、俺は気づかないふりをした。

「はぁい、じゃあちょっと待っててね。……ネコって何食べるんだろ……昆布とか?」

「ちょっ……わからないならリナリアさんとかに聞いて、ちゃんと食べれるもの用意してきてくださいよ!」

「だいじょぶだよ、まぁ私に任せてーよゆーよゆー」

「すっげー不安……」

 色々心配になりながらも、俺は部屋を出て行ったアネモネさんを(一応)信じる事にした。
 そしてアネモネさんがいなくなると、俺は改めて腕に抱いたフェリシアを観察するように見る。
 フェリシアはやはり眠そうに紅い目を細め、人懐っこく俺の腕に頬を擦り付けてシッポを揺らしていた。……めっちゃ可愛い。

「……にゃー……」

 恥ずかしいが、何となくフェリシアを見つめながらネコの鳴きまねをしてみる。大丈夫、誰もいないから恥ずかしくない。

「ネコのまねか?」

「っ……きゃーっ!」

 予想外に聞えてきた声に驚きすぎて、クロームドラゴンに追い掛け回されてる時のアネモネさんみたいな変な悲鳴が出て余計に恥をかく。誰もいないと思っていた部屋だが、いつの間にかサポートパートナーのロットーが帰ってきていた。

「お、おお……驚かせないで下さいっ」

「すまない」

 ロットーを睨みながら、俺は何事もなかったかのように振舞おうとする。
 そう、俺は決してネコの鳴きまねなんてしてない。俺はそんなことするキャラじゃないし……だって俺はクールな男ですからねっ。

「……探索お疲れさまです。いつもありがとうござ……」

「あぁ。ところで先ほどのネコの真似だが、なかなか上手かったぞ」

「うあああぁあー! やめて、わすれてくださいー!」

 本物のクールは、俺の恥をスルーすることなく真顔で褒めてくる。クールって恐いと思った。

「さっきのは忘れてください……っ!」

「何をだ? お前がネコを相手にニャーと言っ……」

「それです! それ以上言わないで!」

「ふむ……わかった、命令ならば忘れよう」

「ありがとうございます……」

 何かどっと疲れて、俺はフェリシアを抱きしめながら重い疲労の溜息を吐く。そんな俺を慰めてくれるかのように、フェリシアは小さく「にゃー」と鳴いた。

 

 しばらくしてアネモネさんはキャットフードと水をフェリシアに与え、眠そうだったフェリシアは急に目を輝かせてそれらを平らげる。眠そうと思っていたのだが、ただおなかが空いていただけだったのかもしれない。

「アネモネさん……フェリシアは、リリーパの砂漠で一人でいたんですかね……」

「ん? さぁ……りりぱちゃんと一緒だったけど、この子以外のにゃんこは見かけなかったなぁ」

 満腹になって床に寝転がるフェリシアの背中を撫でながら、俺は思わず呟く。

「一人で心細かった、ですよね……おなかも空いて……」

 なんだか自分の事を思い出してしまう。
 自分が何者かわからなくて、知らない土地をさ迷って、お腹が空いて心細くて……でも、俺もフェリシアも助けてくれる人がいた。運がよかったと思う。

「アネモネさんに助けてもらってよかったですね、フェリシア」

 フェリシアを撫でながらそういうと、アネモネさんは嬉しそうに笑う。フェリシアも「にゃー」と元気に鳴き、俺も思わず笑みを零した。

 
 夜になり、アネモネさんの部屋でフェリシアと遊んでいると、アネモネさんが迷惑そうな顔をして俺に声をかけてくる。

「メア君……私そろそろ寝たいんだけど」

「……寝ればいいじゃないですか」

「君がフェリシアといちゃついてると、気になって寝れないんですけど」

「……だって」

 なんだか俺はすごくフェリシアを気に入ってしまっていた。でも、仕方ないと思う。だってネコって可愛いし。

「……もう少し、遊んでたいです……」

 フェリシアを見ると、こっちもまだ眠そうという感じではなかった。だからフェリシアを抱きしめ、俺はそう訴えてみる。
 するとアネモネさんは「じゃあいいよ」と言い、こう続けた。

「フェリシア、メア君の部屋に連れてっていいから。一緒に寝ればいいよ、もうー」

「えー、いいんですかー! やったー!」

 やった、ホントアネモネさんはチョロイです……ふふ。

「それじゃあフェリシア、連れていきます! おやすみです!」

「はいはい……おやすみなさい」

 フェリシアを抱えて、俺はアネモネさんの部屋を出る。そうして自分の部屋へと戻った。

 
 しばらくフェリシアと遊び、俺も眠くなってきたのでベッドへと入る。するとフェリシアは俺が招くより先に、一緒にベッドへと上がってきた。そうして俺の傍で小さな体を丸めて、目を細める。
 野良猫だったにしては人に馴れすぎというか、なんか妙な気がしたが……でも、そんな疑問よりも『可愛い』という感情が圧倒的で、俺は自然とにやけながらフェリシアに「おやすみなさい」と声をかけた。

「にゃー」

 フェリシアは返事を返すように小さく鳴き、そして真っ赤な目を閉じる。俺も目を閉じて、やがてすぐに意識は睡魔に飲まれた。

 

 その日、俺は悪夢を見た。
 詳しい事は覚えていないけど、なぜかアネモネさんがどんどんと巨大化して、ムキムキな巨人と化したアネモネさんを俺が必死に止める……なんか、そんな内容だったと思う。

 

「うぅ~ん……アネモネさん、元に戻ってくださいぃ~……」

「……メア」

「う、うぅ……やだ、アネモネさん、こんな俺よりマッチョに……う、うぅ……」

「メア」

 誰かの声が夢から現実へと俺を呼ぶ。
 誰だろう……妙に野太い声だ。アネモネさん、ついに外見だけじゃなく声も野太く逞しい系になっちゃったのだろうか。

「う、やだ……そんな、俺より男らしいアネモネさんなんてぇ……」

「メア、大丈夫か」

「う、ううぅ……」

 夢と現実が曖昧になっている俺に、さらに誰かの声が呼びかける。そして、俺はやっと目を覚まして……

 
「っ……うあああああぁああぁぁっ!」

「どうしたのメア君っ?!」

 俺の悲鳴に、アネモネさんがライフルを構えて部屋の戸をぶち破ってやってくる。ドアの修理費どれくらいになるんだとか、そんなの考える余裕も無く、俺は駆けつけたアネモネさんに震えながら抱きついた。

「なな、なななっ……」

「七?」

「なんか、ベッドに……ベッドに見知らぬオッサンがいるんですー!」

「なんですと?!」

 俺の震える声での訴えに、アネモネさんがCTを発動させる。すでに部屋へ駆け込んだ時点で、ライフルにWBは装填済みのようだった。こわいこの人……でも今は頼りになる!

「メア君のベッドに見知らぬオッサン、とな。いい度胸じゃない……強化されたガンナーな私が、この宇宙から存在を抹消してあげるよ……」

 目付きがヤバイアネモネさんの視線が、俺の寝てたベッドへ向かう。俺もアネモネさんの背中に隠れながら、恐る恐るベッドへ視線を向けた。するとそこにはやはり、見知らぬおっさんの姿が……。
 
「あああ、ああ、アネモネさああぁん……俺の横にあの人が寝てたんですよおぉ~……」

 ベッドには、大きな褐色肌の壮年の男がいた。男は鋭い赤の眼光をこちらへ向け、無言で俺たちを見ている。俺も怯えながら、改めて男を観察した。そうして驚くべき事実に気がつく。色素の薄いピンク色の髪の毛に覆われた男の頭には、同色のネコの耳らしきものが付いてたのだ。
 俺は確信した。『この人、変態さんだ』と。

「アネモネさん、ヘンタイさんです! ミミ、ネコ耳ついてる! おっさんなのに! こわい!」

 っていうかアネモネさん、いいから早く撃っちゃってくださいよー!

「あ、アネモネさんってばー! 聞いてます?!」

 何故かライフルを構えたまま動かなくなったアネモネさんに、俺は肩を揺すりながらそう声をかける。するとアネモネさんは驚くべき事に、ライフルを降ろしてこう言った。

「なんだ、メア君……もー、びっくりしたなぁ。あれ、フェリシアだよ」

「……は?」

 一瞬アネモネさんが何を言ったのか理解できなかった。
 え、なに? フェリシア? あのおっさんが? 可愛いにゃんこのフェリシアとは似ても似つかない、このムキムキ系のおっさんが?!
 フェリシアと共通点は猫耳しかないんですけど……アネモネさん、ついに頭が本格的におかしくなっちゃったんだろうか。

「わ、わけわからないとこ言ってないで、早く何とかしてくださいよおぉー!」

「メア君こそ落ち着きなよ。ほら、よ~く見てみて?」

 アネモネさんの言葉に、俺は怯えながらもおっさんをよーく見てみる。だがよく見た結果にわかったことは、おっさんは耳だけじゃなく尻尾も生えてるという事だけだ。ますますおっさんがヘンタイさんだとわかっただけだった。

「……もういいです。アネモネさんがやらないなら、俺が……っ」

「ちょっとメア君、ダメだってー」

 武器を構えた俺を、アネモネさんが止める。そして彼女はこう早口に言った。

「メア君、よく見て? あの紅い目に左目の傷、それにふわふわの柔らかそうなピンクの毛……特徴の全部が、どこからどうみてもフェリシアでしょう?」

「……俺の見てる世界とアネモネさんの見てる世界は違うのですかね……」

 どこからどう見ても……とか、真顔で言うアネモネさんが俺は真面目に心配になった。
 確かに今アネモネさんが挙げた特徴は、フェリシアのそれと同じだけど……でも、しかし目の前のそれはおっさんである。おっさんという事実が俺の中で、アネモネさんが言う目の前のそれをフェリシアだとする証拠を全部壊した。

「アネモネさん、フェリシアはネコです! あんな、ダーカーと素手でタイマンして勝てそうなムキムキ系なオッサンじゃないんですよー!」

 俺のその叫びの直後に、今まで黙って俺たちのほうを見ていたおっさんが唐突に口を開く。

「俺は……フェリシアと、そうお前たちににゃ付けてもらったネコだが?」

 おっさんの真顔のその言葉に、俺は今度こそ武器を構える。こいつ、自分でも自分をネコだって言い張る気かよ……頭おかしいな。

「あなたがフェリシアなわけないでしょ……っていうか、俺のフェリシアはどこにいったんですか! 返してください!」

「メア君、いつの間にフェリシアは君のものになったの? あれは私のネコちゃんだよ」

 アネモネさんは『やれやれ』といった顔で俺を見てくる。そうしてアネモネさんは、頑なに”おっさん=フェリシア説”を受け入れない俺に、優しく諭すような声でこう言った。

「メア君、ダメだよ。フェリシアのこと、信じてあげないと……フェリシアが可哀相でしょ?」

 アネモネさんはそういうと、おっさんに近づいて喉を撫でる。おっさんは目を細めて、なんだか満足そうだ。狂気の光景だったが、アネモネさんに冷静に告げられ、段々と俺も『ホントにこれ、フェリシア?』と疑問を抱くレベルにまでは”おっさん=フェリシア説”を受け入れ始めていた。

「……え、ホントにフェリシアなの?」

「だから、そうだって。ねぇ?」

「あぁ」

 真顔で頷くおっさんの態度がなんかイラっとしたけど、俺はアネモネさんを見習って冷静になって言葉を返してみる。

「じゃ、じゃあどうして急にフェリシアがこんな大きなおっさんになったんですか」

 すると俺のこの疑問に、アネモネさんは驚くべき言葉を返した。

「え、むしろ私が拾ったときはこの姿だったよ?」

「え……?」

 驚いて茫然とする俺に、アネモネさんが説明をする。

「フェリシアがね、ギルナスにりりぱちゃんと一緒に捕まってて……私が助けてあげたんだけど、その後にフェリシアにお腹空いて動けないって言われて……さすがの私もこの大きさの人は運べないから困ったって言ったら、フェリシアが急に小さなネコのサイズになったの。びっくりしたけど、まぁ可愛いネコちゃんが可愛い人の姿に変身できるとかそういうのは、二次元じゃよくある話だよね」

「なん……だと……っ」

 アネモネさんの説明を聞き、俺は嫌なことを思い出す。

「ちょっと待ってください、アネモネさ……ってことは、アネモネさんはフェリシアがこのおっさんだったってこと、知ってたんですよね?」

「うん」

 真顔で頷くアネモネさんの反応を見て、俺は昨日のことを思い出して具合が悪くなってきていた。
 う、頭が……っ!

「……そういえばメア君、昨日フェリシアにいっぱい頬擦りしたりぎゅーってしたりしてたね」

「やめてっ!」

 止めてください!
 いやだ……思い出したくない!
 いや、百歩譲って頬擦りなら……だけど、それ以上は……う、うぅ……頭が痛いっ……思い出したくないっ!

「口付けもしていたな」

「ぎゃああああああぁあああぁっ!」

 今まで黙っていたロットーの余計な一言が、思い出したくないことを俺に思い出させる。
 誰もいないと思ってこっそりしてたことを、サポパが見ていたなんて……サポパ恐い!

「なっ! メア君、私の知らないとこでそんなこをしてたの?!」

 怒るアネモネさんの声も、現実逃避したい俺の耳には届かない。

「そう……メア君はフェリシアとキスしたあげくに、一晩一緒のベッドで寝たんだ……ふーん……」

 放心する俺を前に、アネモネさんはフェリシアに向き直る。そして彼女はフェリシアの頭を撫でながら、こう言った。

「メア君、フェリシアのこととても気に入ってくれて嬉しいよ。まぁ、ちょっと内心複雑だけど……でも、まぁいいか、フェリシアは可愛いし仕方ないよね」

 俺とロットーがメールしてると悪鬼のような顔で怒り狂うくせに、ネコ耳のおっさんと俺がいちゃついててもアネモネさんは許すらしい。俺は本当にこの人がわからなくなってきたぞ。

「それじゃメア君、改めてフェリシアをよろしくね」

「……え?」

「フェリシア、メア君と一緒の部屋ね」

「ちょ……っ」

「あれ、メア君だよね? フェリシアと一緒に寝たいって言ったの。ねぇ、君の方だよね?」

「っ……!?」

 アネモネさんが、あの死んだ魚のような目で微笑を向けてくる。俺も多分、今同じ目をしてる気がする。

「メア君……私が留守の間、ちゃんとフェリシアの面倒を見てあげてね? キスまでしたなら、最後まで責任取ってよね」

「いやだああぁああぁぁっ!」

 俺の叫びも虚しく……その日から、俺の部屋には大きなおっさんネコが居座るようになった。


 
【END】

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